2勝1敗でむかえた、一般論では シリーズ最大のポイントといわれる「第4戦」。ベイスターズは、第1戦で一世一代のピッチングをみせた野村と、意外性の男・谷繁の、かつて若武者バッテリーといわれた黄金バッテリー。ライオンズは、隠れエース・石井貴と、ラッキーボーイ・中島のバッテリー。果たして、投手戦となった。
この日のポジションは、内野指定席の中で最も安い1枚¥3000の「C席」だったので、内野席といっても レフトのポールよりも外野よりの座席(つまり、内野席じゃなくて外野席)だった。
2回裏、西武の8番打者・中島の打った打球は、キレイな放物線を描いて、ぼくのいた座席のわずか5メートルほど前の地点に突き刺さった。先制2ラン。ホームランボールを拾ったベイファンは、当然の如くボールをグラウンドに投げ返した。
4回表に、首位打者・鈴木のツーランで一時は追いついたものの、6回裏にマルティネスが ドームの場外に消える特大ツーランホームランを放ち、ベイスターズは敗戦。
この日は、父親といっしょに応援に行ったのだが、ぼくが初めて野球を観に行ったのも、この「西武ドーム」の前身、「西武ライオンズ球場」。しかも、父親とである。確か、西武VS巨人のオープン戦で、ライオンズ渡辺久信が登場すると、黄色い声援を一身に浴びていた。巨人は、ホームランを打った(当時巨人の)駒田以外は 皆沈黙。ワンサイドで、西武が勝った試合であったと思う。
その駒田が、この日本シリーズ4試合を戦った時点で、15打数2安打。短期決戦では、選手の好不調をすばやく見極めねばならない。「駒田の打順を、5番から7番(or
8番)に降格すべきだ!」と思ったベイスターズファンは、ぼくも含めて、かなりの割合でいたのではないだろうか。
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