2勝2敗でむかえたシリーズ第5戦。毎日変わってしまう「週間天気予報」に腹を立てるのにも疲れ、この日も天気予報によれば 雨天中止が濃厚であったが、かといって球場に向わないわけにもいかず、土曜日の混んだ道路を車で走り、ドームに到着。雨は午後2時すぎにやみ、結局 水曜日が雨天中止になったあとは、木金土と3日連続で試合が行われた(しかも、試合中は全く雨が降らなかった)。
球場に入る前に、第3戦・第4戦の時は食べるのを控えていた「ライオンズ焼き(ライオンの形のたい焼き)」を 気分転換に買って、入場。ベイスターズファンは、対戦成績をタイに持ち込まれた事を少しも感じさせない声援を送っていた。熱いぞ、ベイスターズファン!
試合は、ベイスターズ打線の爆発と、斎藤隆の粘投により、記録的大勝!この試合は、隆はもちろんのこと、井上と駒田に尽きるでしょう。
考えてみると、第5戦目で初スタメン(8番)となったベイスターズ・井上と、ライオンズの先発・横田は似たところがある。井上は、ホエールズ時代からチームに所属する10年目の選手であるが、屋鋪、山崎賢一、宮里、横谷、青山といった、似たタイプの地味系外野手の影に隠れ、一軍での出番はほとんど無かった。横田も、いるのかいないのか分からないまま、投手王国・森ライオンズの中でずっと埋もれていた。スポーツ紙によれば、井上は「ファーム(イースタン)での横田との相性の良さを買われ」て、この日起用されたらしい。そして、2回表の、技ありのタイムリーヒット。今期4月に波留欠場(脱税による出場停止)の穴を埋めた男が、故障を乗り越え、10月にも魅せてくれました。
それから、4回表、満塁の場面で、走者一掃の3塁打!駒田にとって、そしてベイスターズにとっての最大の幸運は、今シリーズではじめて 駒田に「満塁」の場面で打順が回ってきた時の西武のピッチャーが、横田だったこと。横田みたいな 平均値タイプのピッチャーは、ベイスターズ打線の最も得意とするところ。これが、石井貴や森、潮崎、だったら、いかに「満塁男」の駒田でも、この場面でおそらくヒットは打てなかったでしょう(これまで絶不調だった事を考えれば)。
何にしても、第3戦・第4戦と、むちゃくちゃ悔しい試合を続けて観戦した後だけに、この勝利は3試合分うれしかった。
さあ、王手!!そして舞台は再び横浜スタジアムへ!
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